一流マラソンランナーはずるい?
寒くなりました。
マラソンの季節ですね。
私は河口湖市民マラソン大会にエントリーして、
歳が20代、30代に1回ずつフルマラソンを走ったことがある。
タイムは、5時間以上もかかったが
大会の制限時間内に、42.195Kmを2回完走したことは、
自慢じゃないが、時々自慢したくなる。
その頃は、職場でジョギング仲間がいて昼休みに走ったり、
休日に走っていて
10キロマラソンの大会には何度か出ていたが
フルを走ったことは一度もなく、1回目の時はまさに
ぶっつけ本番の初フルマラソンだった。
20キロぐらいまでは、問題なく走れた。
だからあと半分の距離を走ればいいだけだと思ったが
そういうわけにはいかなかった。
2~3時間も走り続けると途中でお腹が空いて来て、
「腹が減っては戦が出来ぬ」状態になり、
ばててしまった。
幸い小銭を持っていたので、沿道のお店で食パンを買って食った。
食ったが食っても体は元気が回復しなかった。
それに最初のうちは汗も出ていたが、長丁場になると、その汗も冷えて
体が温まらない。
その頃にはサクサクと走る元気もなくなり
発熱するだけの運動量が伴わず、湖岸の風に当たって体が冷えてしまうのだ。
35キロぐらいまで来たときには、
制限時間の6時間どころか一日あっても走れないのではないかと思った。
疲労困憊し、
その日一日の体力エネルギーを使い果たしてしまったかのように感じた。
それでも一歩は足が前に出る。
次の足も一歩は前に出る。次の足も、
それを繰り返してなんとか歩くようにして走り切った。
その時私は思った。
お腹が空いて動けなくなる前に、
湖岸の風で体が冷えてしまう前に、
今日一日のエネルギーを使い切って疲労困憊する前に、
わずか2時間台で42.195キロを走り切ってしまう一流のランナー達
彼らには到底勝てないなんて思わないでこう言おう。
「俺なんか、5時間以上もの長い時間を耐え抜くことが出来たんだぜ。2時間ちょいで終わらせるのはちょっと、ずるくないか?」