忘年会は、Bonenkai

 人に何か物をプレゼントする時の、
「つまらないものですが」という表現は、
日本人の謙譲や、人を気遣う気持ちが現れた慣用句だが

 

この言葉を文字通りにとれば、
「なぜ、つまらないものを人にあげるのか」
という理屈になり、

 

日本人の文化、作法を理解していない
外人さんからは、

「プレゼントする時に言葉を添えるなら、
その物のよさとか、あなたの為に一生懸命
選んだ最高の贈り物であることをアピールした方が
いいに決まっている」という

至極当然のコメントがかえってくる。


最近では、日本でも、ポジティブな演出力とともに、
「そこまでへりくだる必要もないでしょ」という考え方も
多くなり、「つまらないものですが」は
あまり使われなくなって来ている。

 


さて
最近、同じように、なぜ?
と外人さんに反発された言葉があった。


「忘年会」という言葉だ。


「今年一年の嫌なことは忘れましょうの会だというけれど、
嫌なことほど、忘れてはいけないはずでしょ。しっかり向き合って
学びを通し、来年をよりよくしていく糧にすべきでしょ。
それに、
私は忘れたいことなんて一つもない、一つ一つが宝物の、

充実した最高の一年でしたけど、」


と、
これまた至極ごもっともな御意見。


「だから、もう来年からは忘年会はやらないわ」

って、、、

おいおいちょっと待ってくれ~。

 

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